Google創業者セルゲイ・ブリンを発明者とする日立インターンシップ時の特許出願

セルゲイ・ブリンはGoogleの創業者の一人として有名ですが、彼はGoogle創業前に、日立とも関わりがありました。セルゲイ・ブリンはスタンフォード大学の博士課程に在籍しながら、シリコンバレーの日立のラボでインターンとして働いていました。次の特許出願は、セルゲイ・ブリンがスタンフォード大学在籍時に強い関心を持っていたと言われているデータマイニングに関する特許出願です。その後、彼は、ラリー・ペイジと出会い、Googleを共同で創業することになります。

ジョン・L・ヘネシー(スタンフォード大学第10代学長 Googleの親会社Alphabet会長 「コンピュータの構成と設計 – ハードウェアとソフトウェアのインタフェース」(通称パタヘネ)、「コンピュータ・アーキテクチャ 設計・実現・評価の定量的アプローチ」(通称ヘネパタ)著者) 寄稿文参照 https://www.hitachihyoron.com/jp/100th/innovators/contribution/index.html

 

セルゲイ・ブリンを発明者とする特許出願の内容

特開平10-312386

出願人 株式会社日立製作所
発明者 セルゲイ・ブリン、ジー・ディー・ラムクマール、シャロン・ツール

【発明の名称】

認識可能な項目を含むレコードを選択的に検索する方法およびデータレコードの集まりを探索する方法ならびにプログラム可能な汎用コンピュータ装置

【要約】

【課題】
データベースに対してなされるパス(通読)の回数を減らす一方、いずれのパスでも当該パスにおいて計数される異なる項目集合の数を低いレベルに維持することが可能なデータマイニング方法および装置を提供する。
【解決手段】
本発明は、データベースのレコード12に対するパスにおける任意の位置で項目の集合(項目集合)の計数を動的に開始し、次のパスの同じ位置で終了するデータマイニング方法および装置に関するものである。たとえば1項目集合の計数は最初のレコード12の読み出し位置(b)から開始され、2項目集合、3項目集合の計数は所定のレコード数だけ遅れた位置(d)、(e)にて開始され開始位置のレコードの手前までループする。このようにして、本発明では、項目集合の計数を早く開始し、早く終了する一方、どのパスにおいても、計数されている異なる項目集合の数を比較的低いレベルに維持する。

【特許請求の範囲】

【請求項1】
電子的なデータベースに順次に集合的に格納された複数のレコードから、認識可能な項目を含むレコードを選択的に検索する方法であって、
前記電子的なデータベースの各レコードを実質的に連続的な順序で読み出すステップと、
第1の認識された項目を含むレコードの各々を検出するステップと、
前記第1の認識された項目を含んでいると識別されるレコードを追跡するための第1のレジスタをインクリメントするステップと、
前記第1のレジスタにおけるレコードの数と所定値とを絶えず比較して、第1のしきい値に到達したかどうかを決定するステップと、
前記第1の認識された項目を含むものとして先に識別されているレコードの各々を読み出し、当該読み出しは、前記第1の認識された項目を含むものとして先に識別されている任意のレコードから開始され、実質的に連続的な順序で続けられるステップと、
前記第1の認識された項目を含む前記レコードで、第2の認識された項目をも含むレコードを検出するステップと、
前記第1および第2の認識された項目の両方を有する集合を含むものとして識別されるレコードを追跡するための第2のレジスタをインクリメントするステップと、 前記第2のレジスタにおけるレコードの数と所定値とを絶えず比較して、第2のしきい値に到達したかどうかを決定するステップと、
レコードの計数値が所定のしきい値を超過するような項目からなる認識された集合のすべてが検出されるまで、複数の認識された項目を有する集合に対して前記の各ステップを繰り返すステップと、
を有する、認識可能な項目を含むレコードを選択的に検索する方法。

 

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