化学は、私たちの生活に密接に関わる分野であり、多様な産業や技術に応用されています。化学技術は、食品、薬品、化粧品、農業資材、建築資材などの製品開発や製造に不可欠であり、私たちの生活の質を向上させる重要な役割を果たしています。また、化学技術は、エネルギーの生成、保存、利用にも貢献しています。例えば、化石燃料の利用に伴う二酸化炭素の排出削減に向けて、化学技術が活用されています。
化学は、他の科学分野とも深く結びついています。例えば、質量分析法(Mass Spectrometry)は、物質の分子量や元素濃度を測定する手法であり、医薬や食品や環境分野などで幅広く利用されています。また、有機合成化学は、自然界に存在する化合物などを原料として、新規な合成法を開発することで、生命科学や材料科学などに応用されています。
特許の世界では、中村修二氏の職務発明訴訟が大きな注目を集めました。中村修二氏は、青色発光ダイオード(LED)の発明者としてノーベル物理学賞を後に受賞しましたが、会社員時代に発明したものに対して、所属していた日亜化学工業から適正な対価を得られなかったとして、200億円の損害賠償を請求する訴訟を提起しました。この裁判は、東京高等裁判所において、請求額から大幅に減額となる約8億4000万円を日亜化学工業が中村修二氏に支払う和解が成立するものの、企業活動における化学分野の特許出願の重要性の一端を示すものでした。
当特許事務所設立以来の絶対的な専門分野は、有機化学、無機化学、分析化学などの化学です。
化学分野には、独特の、特許出願書類の記載方法及び特許権の権利解釈(プロダクト・バイ・プロセス・クレーム、数値限定発明、選択発明、用途発明など)があります。当特許事務所では、これらの化学特有の方法を強く考慮した特許出願、権利取得を行っています。
取り扱い技術は増加傾向にあり、下記の技術はその例として列挙したものです。
詳細な取り扱い技術については個別にお問い合わせいただけますと幸いです。